事業承継とは？早い段階から準備しよう。事業継承との違いも解説。 | コラム | 千葉で経営の相談なら【株式会社ドリームアシスト】

今回は、後継者問題について紹介したいと思います。
中小企業にとって、今まで経営の舵を取って存続させてきたのは社長の手腕が大きく、
その舵を次に誰が切るのかが重要になってきます。
そこで、今回は「事業承継」について紹介したいと思います。

▼事業承継とは？
事業承継（じぎょうしょうけい）と読みます。
前の代から「地位・精神・身分・仕事・事業」を受け継ぐという意味です。
具体的には、「経営権」「資産（物的）」「知的財産」の3つです。

事業承継には、5年~10年の準備が必要と言われています。
できるだけ早い段階から計画的に進めることが大事です。
また、株式や資産を引き継ぐ場合、贈与税や相続税が発生するので負担を考えた承継の方法を考えましょう。

書類上では示せない資産もあります。
人材や技術などです。
従業員との信頼関係がないと円滑な経営はできないと言っても過言ではありません。
事業承継により信頼関係が無くなるような事態を防ぐために、後継者にしっかりと引き継ぐ必要があります。

▼誰に事業承継するのか？
事業承継する相手は以下の場合が多いです。
・親族
・従業員（親族以外）
・M&A

親族や従業員は、イメージもできると思います。
自分の子供や長年働いてきた従業員などです。
なので、説明は省きますね。
「M&A」の説明をします。
Mergers and Acquisitionsの略でMergersは「合併」、Acquisitionsは「買収」を意味します。
別の会社があなたの会社を買い、取り込むということですね。
後継者がいない場合や居ても他にやりたいことがある場合など様々な理由があり事業承継できない企業も増えています。
そんな時に第三の道としてあります。

▼「事業承継」と「事業継承」の違い
よく似た言葉があります。
「事業承継」と「事業継承」です。
それぞれの意味の違いを紹介しておきます。

事業承継（じぎょうしょうけい）は、前の代から「地位・精神・身分・仕事・事業」を受け継ぐという意味です。
事業継承（じぎょうけいしょう）は、前の代から「義務・財産・権利」を受け継ぐという意味です。

「承継」の方は、理念や精神・思いなど抽象的なものを受け継ぐイメージです。
「継承」は、財産や権利など具体的な現物を受け継ぐイメージです。
しかし、法律用語としては「事業承継」の方が適切な表現として使用されています。
「事業継承」も間違いではありませんが、「事業承継」の方が適切です。

今回は、「事業承継」について紹介しました。
後継者問題は、早い段階から対策をしておきましょう。